私は歴史書が好きで、特に司馬遼太郎の著作を多く読んでいます。今も毎月届けられるPHP研究所発行の「歴史街道」を楽しみにしています。さて、11月号「二〇三高地の真実」で乃木将軍の評価について誤っていたと自覚しました。


(小説の怖さ)

 小説はその著者の個性が出てくることは承知しており、距離を置いて考えることが必要と理解しています。司馬遼太郎は先の大戦は陸軍戦車部隊におり、搭乗していた戦車の質の悪さに落胆したと書いてあります。したがい、陸軍のことについては批判的なのかもしれません。日露戦争でも、大山・児玉両将軍は良とし、乃木将軍は不可とするイメージを読者に与えています。


(私の疑問)

 私は「坂の上の雲」を読んだ時から、「乃木は愚將なのか」と素朴な疑問に感じていました。それは、永久要塞への攻撃は困難で、先の大戦でもドイツの智将マンシュタイン将軍はクリミア半島セバァストポリ要塞攻撃(死傷者10万人)に11ヶ月要しているが、乃木将軍の旅順要塞攻撃(死傷者3万5千人)は4ヶ月であったこと、日本軍24万人、ロシア軍36万人が対陣した奉天会戦でロシア軍は乃木将軍の高い戦闘指揮能力を認めていた事実があったことであります。


(軍隊指揮官の統率力)

 長期間にわたり目の前で多くの将兵が敵弾に倒れ、もがき苦しんで死んでいく戦場で将兵の信頼感を失わず、冷静な判断を下していくことは尋常ではない。これからの日本は再び厳し時代を迎える、中小企業の経営者は経済戦争最前線の司令官に他ならない。犠牲を払っても従業員の信頼を失わず、合理的な判断で、企業経営を勝利に導き、生き残ることが課せられている。



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