臨時国会が終了した9日金曜日午後6時半に、国会閉会後直ちに駆けつけて頂いた若林けんた参議院議員の国政報告会がありました。若林議員の国政報告を聞き自分なりに整理をしました。


(政権与党の責任)

 政権与党は自らの政策実現のため法案を国会に上程し成立を図り、国家事業を実施するのが責任であります。今回の臨時国会の法案成立は34%、与野党合意法案は100%成立であったことを考えれば、いくら野党の協力を得られなかったとの言い訳しても、政権与党の努力を成し得たとは考えられないし。与野党共に政治家としての責任をまっとうしているとは言えない。


(日露戦争後の政治の誤り)

 日露戦争以後、日本は強国への道を歩み始めた。しかしながら、欧米列国、特に米国は日本を仮想敵国とみなし、軍縮会議で軍備の縮小を求め、日英同盟を破棄させ、対中権益の委譲を強い、自国の利権拡大のため日本を屈服させようとした。日本国政府はその地政学的理解が足りず、米国の思惑通り開戦・破滅の道を歩んだ。


(TPPの理解)

 米ソ冷戦下で、米国はソ連と対抗するため自由貿易構想を立ち上げ、経済力でソ連を凌駕し、ソ連崩壊となった。その後、覇権国家米国の傘の下で全世界をまとめようとしたが進展せず、各国は米国抜きの2国間協定が進めた。現在、世界の経済の牽引はアジアであり、その核にならんとするのが「新興の大国」中国であります。そうはさせじと、中国に対抗しようとするのが米国が進めるTPPであります。


(日本の進路)

 日本は、米国と中国にはさまれているのが立ち位置であります。何が国益になるのか、米中の覇権国家たる意図を酌み取り、経済大国として、針の糸を通す思いで、外交を行われなければならない。外交の最前線いる大臣が「素人であることがシビリアンコントロール」と発言し、困惑した官僚がその力量を見限り、政治家をないがしろにし、政策を誘導する動きが見られ、政治家に戦前の失敗の教訓が生きていない。


(勉強を重ねて欲しい)

 最近の政治家は、日夜専門能力を積み重ね、当選を重ね、大臣になりその能力を発揮させるプロセスをないがしろにしている。素人が突然大臣に選ばれ、数日で官僚の力を凌駕し官僚組織を動かすことは出来ない。政治家を志すなら、国家機関の長になるべく勉学に努めて頂きたい。短期間で求められる統治能力を習得できる能力がない人物は政治家になるべきでない。




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