現在は、生産される供給が大きく、現実の需要が小さい「デフレギャップ」の時代で、物価は下落し、企業の倒産、失業者が増える不安定な社会と言うべきであります。私は「どうしたら生き残れるのか?」のベンチマーキング先を「牛丼大手3社(すき家・吉野家・松屋)」としています。


(牛丼300円で収益拡大)

 牛丼3社は、新興国需要の急増で食材価格は上昇傾向にある中でも原材料費を引き下げ、スタッフ数・動線の減少などの店舗運営コスト低減で、低価格であっても効率運営で客の回転が高まるほど生産性も向上、利益を稼ぎ出すビジネスモデルとなっています。


(若者の牛丼屋ではない)

 牛丼屋の始まりは、東京築地市場で働く人へ「うまい、早い、安い」をモットーに開店した「吉野家」に始まる。その吉野家で経験を積んだのが、新生「吉野家」であり、「すき家」「松屋」であります。元は同じでも営業戦略は当初から違い、牛丼単品経営の「吉野家」と、当初からテーブル席を設け客層を広くしたメニューを提供する「すき家」「松屋」とに別れていた。当初、若者・サラリーマンからの支持を得ていたが、今では共に多彩なトッピング・小盛りなど用意し、子供から老夫婦まで客層を拡大している。


(良きサンプル)

 消費者の支持を集めるにはただ安いだけでなく質も大事であるが、一度安い価格を知ってしまった消費者は安い店とと高い店を使い分けるようになっていることも理解しなければならない。低客単価でも効率的な店舗運営で料理提供のスピード感を保ち、高回転率を可能とする。「お一人様来客」との掛け声で、注文は端末に入力、厨房に注文表示、調理開始、料理と計算書の提供、レジでの精算とITツール活用で効率良い流れにムダはない、ローコスト・オペレーションの良きサンプルであります。これからのグローバル化し、二極分化する消費動向の中で、低価格で生き残る知恵が牛丼屋さんから学ぶため、私はベンチマーキングを続けます。



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