厚生労働省から2008年の75歳以上の高齢者一人あたり医療費が公表された。最高が福岡県で105万円、最低が長野県で71万円とのこと。但し、年齢を問わない一人あたり医療費は、全国平均43万円で、最高は高知県で55万円、最低は千葉県の35万円であります。ここでは、医療費支出の多い後期高齢者75歳以上の数値で話をします。


(都道府県別後期高齢者の上位5位と下位5位は)

 多額の医療費支出が計上されるのは75歳以上で、社会的入院が多いためと云われています。

上位5位は、
(1)福岡105万円、(2)高知・(3)北海道101万円、(4)長崎99万円、(5)大阪98万円

下位5位は、
(47)長野・(46)新潟・(45)岩手が71万円、(44)静岡72万円、(43)山形73万円

 長野県は健康診断や保健活動など病気を予防する取り組みが盛んで、入院が少ない。東北地方は2世帯・3世帯で暮らす人が多い地域で社会的入院が少なく、医療費も低水準とのことであります。(日経 2010.12.30)


(協会かんぽの健康保険料)

 都道府県別の医療費により保険料率が求められる。但し、全保険加入者の医療費によって求められますので、世代格差は考量しないとして、

上位5位は、
(1)9.6%で北海道・佐賀、(3)9.58%福岡、(4)9.57%香川・大分、(6)9.56%徳島・大阪

下位5位は、
(47)9.39%長野、(45)9.43%新潟・静岡、(42)9.44%茨城・千葉・富山

 協会けんぽは、中小企業で働く従業員やその家族の皆様、約3500万人が加入されている健康保険です。加入者への医療給付費や高齢者医療への支払いの伸びに、保険料収入の元となる被保険者の総報酬額(賃金)の伸びが追いつかないため、協会けんぽの財政状態を維持するため、保険料率を引き上げざるを得ないでいます。(東京税理士界 2011.3.1)


(自助努力)

 医療費支出の多い都道県では、負担する保険料が高くなることが現実になりました。高福祉・高負担を受け入れるのか、中福祉・中負担でいるのかは政治の問題であります。ただ、無制限の医療費増加には負担の限度があることを国民も知り、健康で暮らす個々人の努力が求められる。




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