私は毎日、市バスで通勤しています。椅子に座っていると、バスの心地良い揺れに誘われて、つい居眠りをしてしまう事が有ります。
 特に、仕事帰りは一日の疲れが重なって、時に強力に眠りの世界に引き擦り込まれてしまいます。
 自分の降りるバス停までに、ハッと目が覚めて降りられる場合が殆どなのですが、たま~に寝過ごしてしまう事が有るのです。その時はちょっとした恐怖を味わってしまいます。
 まず、自分の乗っているこのバスが今どの辺りを走っているのかを把握する事から始まります。窓の外は暗いため、建物や看板の表示から予想する事は困難なので、次のバス停のアナウンスを、耳をダンボにして聞きます。
 周囲を見知らぬ人に囲まれて、尚且つ何処に連れて行かれているのか分からないという気分は、例え短い時間ではあっても気分の良いものでは有りません。
 やっと場所が分かると、降りて又反対方向のバスに乗って戻らないとなあ・・・家に帰るのに時間が掛かるなあ・・・と考えて、より疲れが倍増してしまいます。
 こんな事が有ると、今後絶対バスで眠るのは辞めようと固く心に誓うのですが、やっぱり眠気には勝てない私です。
 
 業務管理課
 佐々木 麻由