今週25日は初天神です。21日が初弘法で毎年賑わうところですが、よく弘法さんが雨になったら天神さんは晴れるといわれています。今年の弘法さんは雨でしたから、今日はきっと晴れる?
 これは天気の周期がちょうどそうなりやすいからで、それを京都の人は面白おかしく表現したものです。天神さんの祭神は菅原道真で9世紀後半の人で、弘法さんの空海は9世紀前半の人なので二人が会うことは無かったのです。
 今年は寅年ですが、正月三日に北野天満宮へ初詣に行きました。私が丑年なのと天神さんが牛に縁があるのでよく行くのですが、大勢の人でなかなか前に進めない状態でした。特に受験生が目に付きましたが書初めをする子ども達もいて境内は大変賑やかでした。
 そんな中で今年はいくつか見たいところがあったのですが、1つは中門で重文の「三光門」です。三つのひかりとは”太陽、月、星”をさすのですが、この三つのひかりがこの門に刻まれているといいます。そこでよく探してみたのですが、太陽と月はありましたが星が見当たりません。聞くところによると門の上に北極星が輝いていたために刻まれていないと伝えられ”星欠けの三光門”といって北野天満宮の七不思議の一つといわれています。
 あと一つは京都にある鳥居の中で、三珍鳥居として知られている鳥居が北野天満宮の中にあるといいます。鳥居の台座がハスの形をしたもので、伴氏社といって菅原道真の母の伴氏(ともうじ)が祭ってある社です。北野天満宮へ行かれたら探してみてください。
 ちなみにあと二つの鳥居は「太秦の蚕の社の三つ鳥居」と「京都御苑の中の九条家址にある厳島神社の唐破風鳥居」です。こちらも是非一度見に行ってください。
 そして今年も家族が健康で息災に過ごせますよう祈りつつ天満宮をあとにしました。

 追伸 昨年12月より相談役になりました。          

 源   忠