3月に入り、奈良の二月堂のお水取りやひな祭りなど、春のたよりがあちらこちらで聞かれ少しうきうきしますが、3月15日(今年は16日)の確定申告期限まであと2週間を切り最後の追い込みと言ったところです。
 ところで、3月15日は何の日かご存知ですか? 実はこの日はお釈迦様の命日なのです。そこで、この日には各地のお寺では、涅槃会といってお釈迦様を供養する行事が行われます。
 特に東山の東福寺では、14日から16日の間に本堂でお釈迦様が亡くなる様子を描いた「涅槃図」の特別公開がされます。縦15m横7.5mもある立派なもので、室町時代の画僧“明兆”の作といわれています。又、涅槃図の中には明兆が日ごろかわいがっていた猫がえがかれています。
 当日は無料で見られますので、興味のあるかたは是非一度ご覧下さい。
 又、近くの泉涌寺でも14日から16日まで日本最大といわれている涅槃図の公開が行われています。こちらはお寺の拝観料が必要ですが。
 忙しい日々殺伐とした世の中、仏様と向き合って瞑想するのもときにはよいのではないでしょうか。

 業務1課長   源  忠