いい大人になっても、あれこれしてもらっているわけでもないのに親の存在は大きいものです。親を亡くすと、生前、目にみえる援助はうけていないのに、精神的支柱がなくなり、喪失感を時間とともにじわじわと感じることはよくあります。

 元旦にお餅をノドに詰まらせ、意識が回復する見込みが99.9%ないといわれている父は、今も病院で懸命に生きようとしています。その姿は最後まで何かを伝えようとしているようにも見えます。100年という想像のつかない長い年月を生きてきたという事実だけでもおおきなものを家族に残してくれたとも思います。

 昨今は、人の命だけでなく、自分の命までも簡単に奪うという出来事がよく起こっていますが、命の大切さ、尊さを、父を通してあらためて感じる日々を送っています。
                         

 業務1課長   源  忠